台風15号による千葉県を中心とした大規模停電で、東京電力は11日、東京都内で記者会見し、当初目指していた同日中の復旧について「見通しが立っていない」と明らかにした。雷雨で作業が中断したり日没で作業効率が下がったりしたことなどが原因と説明している。千葉県内では同日午前10時現在で約45万戸の停電が続いている。停電が3日目に入り、住民の不安が広がった。

茨城、静岡両県の停電は11日未明に復旧した。神奈川県では約6000戸で停電が解消されず、復旧作業を続けている。

東電は当初、10日段階で千葉県内で50万戸超あった停電を、11日朝までに約12万戸へと減らし、同日中の全面復旧を目指すと説明していた。会見した東京電力パワーグリッドの金子禎則社長は「自然災害の甚大化は続いている。いかに復旧するかも含めてしっかり検証したい」と話した。

5万戸を超える停電が続く千葉県市原市では、市役所の開庁前から携帯電話の充電や飲料水を求める市民が集まった。危機管理課の佐久間重充課長も「具体的にどの地区から復旧するかの情報があれば助かる。停電3日目となり、市民もストレスがたまってきているようだ」と話した。

6人家族の飲料水を取りに来た無職米谷喜久男さん(83)は「トイレの水などは、車で約20分の山で湧き水をくんできている。大学生の孫は車の中で試験勉強していて大変そうだ」と疲れた様子だった。

9日に首都圏付近を通過した台風15号では、千葉県内で鉄塔2基が倒壊したほか、多数の電柱が倒れ、千葉を中心に茨城、東京、神奈川、静岡などでピーク時に計約93万5000戸が停電した。(共同)