ヤフーのインターネット衣料通販大手ZOZO(ゾゾ)買収で、国内のネット通販業界は楽天、アマゾンジャパンを加えた3強による競争が激化しそうだ。ヤフーはネット通販に加え、アスクルやヤフオクなど多様な通販事業を抱えており、ゾゾ買収後は効率的な事業再編が課題となる。

ヤフーの2019年3月期の商品取扱高は2兆3000億円。実質的に国内最大とされるアマゾンや、旅行事業などを含め取扱高3兆5000億円規模の楽天との差はまだ大きい。

ただヤフーは近年、出店手数料無料などを呼び水に、ショッピング通販事業を急拡大。10月にはスマートフォン決済ペイペイを冠した「ペイペイモール」を新たに設立し、一段と攻める姿勢を示していた。

ヤフーは買収で物流機能の獲得と、ゾゾの若年層の利用者を取り込むことができる。ゾゾは若者に人気のファッション通販サイト「ゾゾタウン」を手掛ける。ゾゾは出店企業を募る従来のモール型通販サイトと違い、自社で巨大倉庫を持ち、物流を原則一元化。効率化では楽天よりも優れているとされる。

ヤフーが今夏、アスクルの前社長を退陣させ経営方針の刷新を狙ったのも、ネット通販強化の流れに沿う。今後はグループ全体の事業戦略の策定と同時に、相乗効果の両立が求められそうだ。(共同)