昨年3月、東京都目黒区で船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)が死亡した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親優里被告(27)に東京地裁は17日、懲役8年(求刑懲役11年)の判決を言い渡した。弁護側は元夫・雄大被告(34)からの心理的DVを訴え、懲役5年が相当と主張したが、「心理的支配が強固だったとはいえない」と判断した。

判決後、担当した裁判員と補充裁判員のうち計4人が記者会見し、「非常に難しい判断だった」と振り返った。結愛ちゃんはノート片に「ゆるしてください」と残していたが、4人のうち2人がこの内容を事前に報道で知っていたといい、補充裁判員を務めた40代の男性は「一読者として涙したこともあった」と話した。

ただ70代の男性は「裁判員として、できるだけ感情的にならないように考えた」と強調した。

優里被告は法廷で涙を流し取り乱すこともあった。50代の女性は「これから全てを背負って生きていかなくてはならない」とし、補充裁判員の男性も「(結愛ちゃんの)弟もいるので、しっかりと刑期を終えて今後を生きてほしい」と願った。

閉廷後に接見した弁護人は取材に、「(優里被告は)裁判員が自分の主張を理解してくれたと受け止めているようで、量刑に不満はなさそうだった」と話した。