ノーベル化学賞に決まった吉野彰・旭化成名誉フェローが9日夜、2015年にノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章・東京大宇宙線研究所長と電話で対談し「電池(の研究)をやるなら環境問題に対して答えを出していかなきゃいけないと思っている」と、責任を感じていることを打ち明けた。

梶田氏が、リチウムイオン電池開発から受賞決定まで「だいぶ時間はかかったと思うが」と話すと、吉野氏は「私は産業界の人間。基礎研究から始まり、それを世の中に出し、広まってということになる。やっぱり時間はかかる」と答えた。

基礎研究から実用化まで自らが関わったことは「そうせざる得ない面もあった」としながらも、「最後までやるのは楽しい」と笑った。

梶田氏は、吉野氏の研究をたたえ「人類のキーとなる技術を伸ばしていってほしい」と期待を込めた。今後について「いろんなイベントが入るのですぐに授賞式がくる。日本に帰ってきても、ひっぱりだこだと思うのでお体に気をつけて」とアドバイスした。(共同)