スペイン最高裁が北東部カタルーニャ自治州の独立を問う住民投票を強行した前州閣僚らに実刑判決を言い渡したことに抗議する独立派のデモが16日、同州内で3日連続で行われた。州都バルセロナでは夜、再びデモ隊と警官隊が衝突したほか、一部の過激派が車に放火するなど混乱が続いた。

地元紙バンガルディアなどによると、バルセロナでの夜のデモには約2万2000人が参加した。対峙(たいじ)した警察に向けて多くの参加者がトイレットペーパーを投げ、警察が強制排除を図った際には一部の過激派が投石で応じた。警察は催涙ガスも使用した。

ジローナなど州内の他の複数の市でも夜に衝突や放火行為が相次いだ。

独立運動に絡む異例の暴力行為を受け、独立派のトラ州首相は17日未明に声明を発表し「放火や破壊行為を正当化する理由はない」と非難。「(抗議に)紛れ込んだ集団が独立運動のイメージを傷つけることは容認できない」とも訴えた。

中央政府のサンチェス首相は16日、主要政党の党首らとカタルーニャ州の治安確保について協議した。記者会見で「断固として節度を保って」対応すると強調し、州自治権停止などの強硬措置は否定した。

16日、ジローナなど5カ所からバルセロナに向かう抗議の行進が出発した。「自由のための行進」と題し、ストライキが呼び掛けられている18日に州都に集結する予定。(共同)