札幌市の秋元克広市長は21日の定例記者会見で、2020年東京五輪のマラソンと競歩が同市で開催される見通しとなったことについて「この時期に来ての変更は普通の状態ではない。準備を進めてきた東京都が戸惑いや困惑をお持ちなのは当然だ」と述べ、小池百合子知事が反発を強めていることに一定の理解を示した。

小池知事は17日の連合東京の会合のあいさつで「涼しいところというなら、北方領土でやったらどうか、ぐらいの声を連合から上げていただければと思う」と発言。不快感をあらわにしていた。その後の定例記者会見では「東京でという気持ちに変わりはない」などとも話している。

秋元市長は記者会見で、30日からの国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会に対して「仮に実現すればさまざまな課題があり、時間的にかなりタイトだ。可能な限り早く方向性を出してほしい」と注文をつけた。

費用については、常設以外は市は負担しない意向を改めて強調。「期間が迫っているので、新施設を造るのは追いつかない」と述べ、必要な場合は仮設で対応する考えを示した。

また18日付で組織委員会に、札幌開催が正式決定かどうかを文書で質問し「正式決定ではない。調整委員会で決まる」との回答が電話であったことを明らかにした。コース設定については「日本陸上競技連盟などの競技団体と話していくことになる」と述べるにとどめた。(共同)