天皇陛下が即位を内外に宣言される「即位礼正殿の儀」が22日、皇居・宮殿で行われる。約170カ国の元首や王族ら国内外の約2000人が参列。夜には、宮殿で「饗宴(きょうえん)の儀が催される。警視庁は最大時約2万6000人の警官を投入。大規模な交通規制も敷かれ、都内は超厳戒態勢となる。一方、台風20号から変わった温帯低気圧の雨雲が関東の太平洋側に近づく影響で、雨脚が強まる時間帯もありそうだ。

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正殿の儀は午後1時から、宮殿の正殿「松の間」で始まる。陛下は、古式装束「黄櫨染袍(こうろぜんのほう)」を着て、玉座「高御座(たかみくら)」に上り、「お言葉」を述べる。皇后さまは十二単(ひとえ)姿で隣の「御帳台(みちょうだい)」に立ち、安倍晋三首相が床上で「寿詞(よごと)」と呼ばれる祝辞を述べ、万歳三唱。予定時間は約30分だ。

皇嗣(こうし)秋篠宮ご夫妻や長女眞子さま、次女佳子さまら成年皇族も装束姿で松の間に並ぶ。常陸宮さまはえんび服姿で参列。三笠宮妃百合子さまは96歳と高齢のため欠席、上皇ご夫妻も参列しない。

参列者は正殿前の中庭を囲む部屋や回廊に着席。モニターが30台設置され、儀式の様子を見ることができる。約170カ国からの出席は、前回90年11月12日に行われた即位の礼の規模を上回る。

午後7時20分に始まる「饗宴の儀」では、両陛下や皇族が外国の元首ら賓客と食事をともにする。陛下はえんび服、ロングドレス姿の皇后さまはティアラを着用する。

正殿の儀と饗宴の儀は国事行為として催される。祝賀御列の儀も22日に行われる予定だったが、台風19号の被害を考慮し、政府が11月10日への延期を決めた。23日には、両陛下が外国の国王ら王族を宮殿に招いて懇談。こちらには上皇ご夫妻も参加する。

◆黄櫨染袍(こうろぜんのほう) 9世紀に天皇だけが重要行事の際に身に着けることが許されると決まった装束の上着(袍)。色は黄色みを帯びた茶色。「櫨(はぜ)」はハゼノキ。染料にハゼノキの樹皮、スオウの木の中心部などを使うといわれる。地紋には桐(きり)、竹、鳳凰(ほうおう)、麒麟(きりん)がある。