大阪府東大阪市で9日未明、大阪地検が収容した直後の被告が護送中の車両から逃走した。先月30日には地検岸和田支部で収容予定だった女が逃げる事件があったばかり。「また逃がしたのか」「それでも、地検には油断があったのではないか」。住民らは不信感を募らせた。

覚せい剤取締法違反罪などで起訴されていた大植良太郎被告(42)の逃走現場は、町工場や倉庫が立ち並ぶ地域で、花園ラグビー場も近い。東大阪市によると、9日午前6時ごろに、地検と警察から連絡があり、午前7時半ごろから市内全域に向け、防災行政無線で警戒を呼び掛けた。

現場近くに住む無職三上賀健さん(76)は散歩中の午前4時ごろ、けたたましいサイレン音で異変に気づいた。「暴走族の取り締まりにしては多いと思っていた。また逃がしたのか」とあきれていた。

付近の自動車整備会社社長の男性(73)は「逃走に使われるかもしれないので、会社にある車は全部キーを抜いた」と不安な様子。会社員原田和彦さん(64)は「地検は再発防止に取り組むと言ったばかりだったのに」と指摘。昨年8月に大阪府警富田林署から男が逃げた事件にも触れ「大阪は逃走事案が多すぎる」と憤った口調で話した。(共同)