コクヨは15日、文具大手ぺんてる(東京)の株式を買い付け、子会社化すると発表した。ぺんてる株を37・80%保有しているが過半数の50%超に増やす計画。コクヨは今年9月、ぺんてるの筆頭株主になったと発表。両社の提携を前進させるため協議を始めることでも合意していたがその後の協議は難航。子会社化することで局面を打開したい考えだ。

東京都で記者会見したコクヨの黒田英邦社長は「提携協議中にぺんてる側が第三者との資本提携を進めていると匿名の情報提供があった」と説明。株主らへの悪影響を避けるため、ぺんてるの子会社化を決めたと理解を求めた。第三者との資本提携に向けた動きについては「青天のへきれきだった」と強調した。

関係者によると、ぺんてると水面下で資本提携を進めていたのは、オフィス用家具などを展開するプラス(東京)とみられる。プラスは「本日時点ではコメントを控える」とした。ぺんてるの広報担当者は取材に対し「突然のことなので、どう対応するか現在協議を進めている」と述べるにとどめた。

コクヨの株式買い付けの期間は12月15日までの1カ月間で、1株あたり3500円で取得する予定。ぺんてるは非上場のため、株式を保有する元社員や取引先などと交渉して広く買い付ける。コクヨはぺんてるの「サインペン」などに代表される海外でのブランド力を生かし、販路を拡大したい考えだ。(共同)