埼玉県川口市立の高校でソフトボール部の顧問を務める50代の男性教諭が2016年、負傷を理由に練習の見学を申し入れた1年生部員(当時)の元女子生徒に「骨が折れるくらいやったらどうだ」と暴言を浴びせ、市教育委員会から訓告処分を受けていたことが22日、市教委や関係者への取材で分かった。

関係者によると、元生徒側は、教諭の言動で精神的苦痛を受けたほか、部内でのいじめを放置され、自殺未遂に追い込まれたと主張。16年秋に退部したが、いじめが続いた上、3年時に教諭の授業を受けるのが苦痛で不登校となり、自律神経失調症と診断されたと訴えている。

処分では、元生徒からチームメートに悪口を言われたと相談された際に教諭は「おまえが悪い」と突き放したほか、練習で別の部員にも「死ね」「ブタ」などと暴言を吐いたことを事実と認定したという。

元生徒の保護者が16年末、いじめに関する全校調査で「教諭によって精神科に通院するほど追い詰められた」と記載。不登校になった後の18年秋、学校側との面談で、いじめに加えて教諭の不適切な言動について調べるよう求めた。

市教委は、今年1月に教諭を文書による訓告処分とした。いじめについては、いじめ防止対策推進法の「重大事態」として第三者委員会を設置。事実関係や学校の対応が適切だったか調査している。(共同)