ドイツの首都ベルリンの新空港、ベルリン・ブランデンブルク国際空港が2020年10月末に開港することになった。

空港の運営会社が29日発表した。当初の開港は11年とされたが、防火対策の不備などで再三延期。建設費などの予算も当初の約3倍の59億ユーロ(約7100億円)に膨らむいわく付きの事業になっていた。

ベルリンは第2次大戦後、東西に分かれ、空港も両地域にあった。1990年のドイツ統一後、ベルリンは統一ドイツの首都となったが、現在も分断当時と同じ二つの空港を使用。一方、国内最大の空港は西部フランクフルトにあり、地方空港と同規模の空港しかないベルリンでは新たな空港が求められてきた。

新空港は旧東ベルリン郊外にある空港に隣接し、06年に着工した。年間2700万人の利用を見込む大事業として注目されたが、不備が相次いで見つかり、開港は繰り返し延期されてきた。建設を主導した地元政界への批判が高まり、14年には支持が低迷した当時のベルリン市長が辞任した。

地元メディアによると、新空港のオープン後、現在の2空港は順次閉鎖される。だが、開港前の施設などの検査日程に余裕がないとの批判もあり、スケジュール通りの開港を危ぶむ声も上がっている。(共同)