米エネルギー情報局(EIA)が29日発表した月間統計によると、9月の原油・石油製品の輸出量が輸入量を1日当たり8万9000バレル上回り、米国は純輸出国となった。新型原油シェールオイルの増産で輸出が拡大しているためで、EIAによると、月間で輸出が輸入を上回るのが確認できるのは、統計をとり始めた1949年以来70年ぶり。

この傾向は続き、米国は2020年には年間でも原油・石油製品の純輸出国になる見通し。エネルギー市場で米国の存在感が高まり、原油価格を下押しする圧力になる。米国の中東への依存が減り、自国第一を掲げるトランプ政権の外交戦略にも影響する可能性がある。

統計によると、9月は輸出が前年同月比18%増の日量875万7000バレルで、輸入が12%減の866万8000バレルだった。

米国はこれまで輸入が輸出を恒常的に上回り、05年から06年にかけては日量1300万バレルを超える輸入超過になる月もあった。その後、シェールの生産が増えて、18年に原油生産量で米国が45年ぶりに世界首位になった。輸出が右肩上がりで拡大してきた。

EIAが今月中旬に発表した短期予測によると、年間では19年の52万バレルの輸入超過から、20年に75万バレルの輸出超過になる見通しだという。(共同)