北朝鮮は30日、外務省日本担当副局長談話を発表し、28日に発射した「超大型多連装ロケット砲」を日本が弾道ミサイルと見なしているとして安倍晋三首相を名指しで非難、「本物の弾道ミサイルがどういうものか遠からず、非常に近くで見ることもあり得る」と警告した。朝鮮中央通信が報じた。

北朝鮮は日本を射程に入れる中距離弾道ミサイルやさらに長射程のミサイルの発射実験を準備している可能性があり、自衛隊は米軍と共に監視を強化しているもようだ。

北朝鮮は今月7日にも日朝国交正常化交渉を担当してきた宋日昊(ソンイルホ)大使が「超大型砲」発射への安倍政権の対応を非難する談話を出し、日本上空を通過するミサイル発射の可能性を示唆した。日本人拉致問題の解決を目指し、無条件の日朝首脳会談を呼び掛ける安倍氏を拒む姿勢を鮮明にしている。

副局長談話は、「超大型砲」は国連安全保障理事会決議が北朝鮮に発射を禁じている弾道ミサイルに当たるとの日本政府の分析は「言い掛かり」だと反発。「ロケット砲とミサイルを見分けられない安倍こそ世界で唯一無二の愚か者だ」などと激しい表現で安倍氏を非難し、「永遠に相手にしないのが賢明だという考えが日を追うごとに固まっている」とした。

北朝鮮は28日夕、同国東部から日本海に向けて飛翔(ひしょう)体2発を発射、約380キロ飛行した。(共同)