小泉純一郎元首相は1日、鹿児島県薩摩川内市で記者団に対し、死去した中曽根康弘元首相について「国鉄民営化など大事な改革を成し遂げた大政治家」と悼んだ。

かつて政界引退を迫ったときの経緯を振り返り、「嫌なことを言いに行くのは気が重かった」と当時の心境を吐露した。

小泉氏は2003年の衆院選に当たり、比例代表の「終身1位」を約束されていた85歳の中曽根氏に政界引退を要請。「選挙をしないで終身、国会議員をやることが疑問だった」とする一方で、中曽根氏から「政治的テロみたいなものだ」と言われたことについて「びっくりした」と語った。

こうした因縁を踏まえ、「『ああ、政治家人生としてよくやったな』という気持ちで亡くなっていったのでは」と述べた。

一方、「桜を見る会」に関する疑惑については「(自身が首相の頃は)問題になるとは思ってなかった。そんなに人(参加者)はいなかった。その後増えていったんだろう」と話した。

小泉氏はこの日、脱原発をテーマにした講演会で薩摩川内市を訪れた。(共同)