地球温暖化対策のパリ協定の本格始動を来年に控え、国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が2日、スペイン・マドリードで開幕した。温暖化が深刻になる中、各国が2030年の温室効果ガス排出削減目標の上積みを表明し、対策強化の機運を高めることも期待されている。会期は13日まで。

議長を務めるチリのシュミット環境相は「人類は気候の危機に直面しており、協力がないと前に進まない。今こそ動きだす時だ」と呼び掛けた。

排出削減目標は、来年末の締約国会議の少なくとも9カ月前までに再度、提出することになっている。温暖化の進行の速さから国連は引き上げを促すが、日本は今と同じ「30年度に13年度比26%減」に据え置く方向だ。

会期後半は各国の閣僚らが交渉に参加し、日本は小泉進次郎環境相が出席を予定する。世界の若者による抗議活動の先導役となったスウェーデンの少女グレタ・トゥンベリさん(16)も参加予定。

地球の気温は産業革命前から既に1度上昇し、猛暑や豪雨、干ばつといった異常気象や生態系の変化が顕在化する。各国が今の削減目標を達成しても今世紀末に3度上がり、さらに深刻な被害が生じると予測されている。(共同)