日本でのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業への参入に関心を寄せていた中国企業側から、現金数百万円を不正に受け取った疑いが強まったとして、東京地検特捜部は25日までに、収賄容疑で秋元司衆院議員(48=自民、東京15区)の逮捕状を取った。近く逮捕する。中国企業を巡る外為法違反事件は、政界の汚職事件へと発展した。

現職国会議員の逮捕は、2010年1月に政治資金規正法違反容疑で逮捕された石川知裕衆院議員(当時)以来。特捜部は事業に絡む不正の全容解明を目指す。国が観光立国の目玉と位置付けるIR事業にも影響が出る可能性がある。

秋元氏はIR誘致推進派で、17年8月から18年10月まで内閣府副大臣でIRを担当し、観光施策を所管する国土交通省の副大臣も兼務していた。共同通信の取材に「中国企業に便宜を図ったことはない」と話し、現金授受も否定していた。

中国企業は広東省深セン市に本社を置き、オンラインカジノなどの事業を手掛け、17年7月に都内に日本法人を設立。北海道留寿都村が誘致していたIR事業への参入に意欲を見せていた。

秋元氏は同8月、那覇市で中国企業が開いたIRに関するシンポジウムに登壇。同12月には本社を訪問し、経営トップと面会するなどしていた。

中国企業日本法人の自称役員の男性らが無届けで海外から現金数百万円を持ち込んだ疑いがあり、特捜部は外為法違反容疑で捜査。関係先として秋元容疑者の事務所や元秘書2人の自宅を家宅捜索したほか、秋元氏や元秘書、男性らを任意で事情聴取していた。

秋元氏は東京都出身で、国会議員秘書を経て04年7月に参院比例代表で初当選した。次の参院選で落選したが、くら替えして12年12月に衆院議員となり、現在3期目。(共同)