イラン軍統合参謀本部は11日、ウクライナ旅客機を誤って撃墜したと発表し、技術的トラブルによる事故との主張を一転して撤回、謝罪した。ロウハニ大統領は「許されない過失」と表明する一方、米軍の軍事的圧力に直面し厳戒態勢下で起きた人的ミスだったと釈明、有力司令官を殺害し緊張を高めた米国を非難した。撃墜を認め異例の謝罪に踏み切りつつ、米国の責任を印象づけた。

ロウハニ師は声明で、司令官殺害への報復として米軍拠点を攻撃した直後だったため、イラン軍は「攻撃的な米国の威嚇を受け、国家を守るために厳戒態勢を敷いていた」と説明。その上で「人的ミスと誤射で罪のない人たちの命を奪う大惨事となった」と説明した。

撃墜の責任に関しては「原因を特定する捜査が必要で、過失を犯した者たちは訴追されねばならない」と強調。司法当局は訴追に向け証拠集めの手続きを始めた。またロウハニ師は声明で、イランの防空システムには「弱点がある」と認め、必要な対策を実行するとした。

ウクライナ国際航空のボーイング737-800は8日、テヘランの空港からウクライナの首都キエフに向かって離陸した直後に墜落した。イラン人、カナダ人、ウクライナ人らの乗客と乗員計170人以上全員が死亡した。(共同)