2016年6月に67歳で死去した鳩山邦夫元総務相の遺族が昨年、東京国税局の税務調査で相続財産約7億円の申告漏れを指摘されていたことが13日、関係者への取材で分かった。鳩山氏から資金管理団体への貸付金を、誤って相続財産に含めていなかったなどとされる。追徴税額は過少申告加算税を含め約2億数千万円で、既に修正申告したもようだ。

鳩山氏が代表を務めた資金管理団体「新声会(しんせいかい)」の収支報告書によると、死去後に新声会が解散した時点で、鳩山氏からの貸付金が6件、計約4億5千万円あった。

関係者によると、鳩山氏の妻エミリーさん、次男で衆院議員の二郎氏=衆院福岡6区=ら遺族は、この貸付金を申告していなかった。他に不動産の評価額の誤りなどもあった。二郎氏ら遺族4人が相続した遺産は、計100億円を超すとみられる。

鳩山氏の祖父はブリヂストン創業者の故石橋正二郎氏。鳩山氏は同社株の保有などで、兄の由紀夫元首相と共に資産家としても知られていた。

鳩山家の資産管理会社「六幸商会」(東京)は、取材に「政治資金については関与しておらず、コメントする立場にない」と話した。(共同)