日本から中東レバノンに逃亡した日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告(65)は12日付のブラジル主要紙エスタド・ジ・サンパウロとのインタビューで、逃亡について「決定、計画、実行とも迅速に行った。なぜなら日本人は迅速ではないからだ」と語った。

「(日本)脱出は12月に迅速に決めた」と明かした上で「日本人は綿密な準備と計画と理解がなければ、迅速に行動しない。逃亡を成功させるには、素早く出し抜く必要がある」と、逃亡成功の背景を説明した。

また、ベルサイユ宮殿をパーティーなどに利用したり、リオデジャネイロ在住の姉が日産からアドバイザー業務の報酬を受け取っていたことについて、公私混同は「率直に言ってなかった」と強調。「こういう問題が生じると(正しく証言してくれる人々が)姿を消してしまう」と語った。

被告はブラジル出身。同国政府が日本での逮捕後に被告を十分に支援しなかったと不満を漏らした上で「ブラジル国籍を持っていることは、日本ではほとんど意味がない」と話した。

また、13日付のフランス紙のインタビューでは、日産と連合を組むルノーの会長辞任を巡り、退職手当約25万ユーロ(約3000万円)の支払いを求め、昨年末にフランスの裁判所へ申し立てをしたと明らかにした。

8日の会見後、いくつかインタビューを受けており、逃亡劇の詳細を明かすことなく日本の司法制度批判を繰り返しているが、逃げ込んだレバノンも安息の地と言えないようだ。レバノンの弁護士らが今月上旬、被告が日産の会長当時、イスラエルへの渡航や経済活動を禁じたレバノンの法律に違反したとして告訴したと一部で報じられている。