東日本大震災の津波で流され、行方不明になっていた宮城県気仙沼市のえびす像が気仙沼港の海底で見つかり、市が14日、引き揚げ作業を始めた。大漁と航海安全の神様「おえびすさん」として親しまれてきた像の帰還に、住民は「大変おめでたい」と喜んでいる。

1988年に建てられたえびす像は、全国でも珍しい高さ約150センチの立ち姿。気仙沼湾に突き出た神明崎で湾を見渡すように立ち、観光スポットになっていた。

震災後にボランティアのダイバーが海を捜索したが見つからず断念。しかし昨年11月、復興工事の調査をしていたダイバーが設置場所からすぐそばの水深2メートルの海底で、あおむけに横たわるえびす像を発見した。

すでに市民が基金を立ち上げて代わりの像を造っているため、今後は新たな像を元の場所近くに設置し、引き揚げた像は地元の五十鈴神社の社殿に納めて参拝客に公開する予定だ。(共同)