日本でのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件で、東京地検特捜部は、事業参入を目指していた中国企業「500ドットコム」側から現金300万円などの賄賂を受け取ったとして、衆院議員秋元司容疑者(48)を勾留期限の14日に収賄罪で起訴する見通しだ。

特捜部は、秋元容疑者が2017年12月に広東省深セン市にある「500」社本社を訪れた際、同社側が負担したとみられる旅費なども賄賂と判断し、同日中にも新たな収賄容疑で再逮捕する方針。賄賂総額は700万円を超える可能性がある。

贈賄容疑で逮捕した「500」社の元副社長鄭希容疑者(37)、元顧問の紺野昌彦(48)と仲里勝憲(47)の両容疑者=いずれも贈賄容疑で逮捕=の刑事処分も14日に決める。

また、秋元容疑者の賄賂受領に関与したとして、収賄罪で元政策秘書を、秋元容疑者の北海道旅行費用を一部負担したとして、贈賄罪で札幌市の観光会社幹部を、それぞれ在宅起訴する方向で検討している。

秋元容疑者は、IR事業で便宜を図ってもらいたいという趣旨と知りながら、衆院解散のあった17年9月28日、東京・永田町の議員会館の事務所内で、現金300万円を受け取ったほか、翌18年2月の北海道留寿都村への家族旅行の費用約70万円分を負担させた疑いで逮捕された。

弁護人によると、秋元容疑者は容疑を全面否認しており、現金受領は「記憶にない」と供述。旅費の支払いは秘書に任せていたという趣旨の説明をしている。(共同)