菅義偉官房長官は14日の記者会見で、昨年11月に内閣府が「桜を見る会」の推薦者名簿を国会に提出した際、一部に推薦した部局名を隠す加工をしていたと明らかにした。「極めて不適切な対応だ。このような行為を厳に慎むよう内閣府に徹底した」と述べた。桜を見る会の招待者名簿を巡っては、公文書管理法に違反した管理簿への不記載などが既に明らかになっている。公文書のずさんな扱いが改めて浮上し、野党などからの批判が強まりそうだ。

政府は昨年11月22日に各府省庁が作成した推薦者名簿を参院予算委員会の理事懇談会に提出。その中で内閣府は「内閣官房内閣総務官室」の部局名の記載を消していた。2日前の衆院内閣委員会で、政府側が内閣総務官室の推薦名簿は廃棄済みと答弁していたため、整合性を取るための加工とみられる。

菅氏は「特定の記載を消して、その旨を(国会に)説明しなかった」と釈明。加工の判断をしたのは内閣府人事課の事務方だとした。

廃棄したと説明してきた招待者名簿の有無を再調査する考えがあるかを問われ「できるだけ精査して対応している」と述べるにとどめた。政府は、内閣府が取りまとめていた全体の招待者名簿は、桜を見る会の終了直後に廃棄したと説明。各府省庁が内閣府に提出した推薦名簿については、野党の求めで国会に提出した。

また、内閣府が2013~17年度分の招待者名簿について公文書管理法で義務付けられた「行政文書ファイル管理簿」に記載していなかった問題に関し、菅氏は民主党政権だった11、12両年の対応を引き継いだのが原因だったと説明した。「11、12年も記載せずに破棄していた。その取り扱いが漫然と引き継がれたようだ」と語った。11、12年の桜を見る会は、東日本大震災などを理由に開催が見送られた。(共同)