国の許可が無い施設で、再生医療を目的に脂肪幹細胞を培養したとして、大阪府警は15日、再生医療安全性確保法違反の疑いで大阪医大(大阪府高槻市)元講師の医師伊井正明容疑者(52)と、製薬会社元社員の男を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。府警は伊井容疑者が自身の研究成果を人体で試そうとした可能性があるとみて調べる。

捜査関係者によると、2人は共謀して2019年春ごろ、厚生労働相の許可を得ていない大学の研究施設で、再生医療目的で患者の脂肪幹細胞を採取、培養した疑いが持たれている。

大学によると伊井容疑者は19年3~5月、厚労相への計画提出などを経ずに40~80代の男女5人に対し、細胞採取などの再生医療行為をしたとされる。40代女性に対しては、培養した本人の脂肪幹細胞を投与していた。(共同)