36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件で、現場となった同社第1スタジオ(京都市伏見区)の建物本体の解体工事が22日、始まった。春に終了する予定。昨年11月から準備作業が始まり、内部の解体を進めていた。

22日は午前9時ごろから作業が始まり、トラックがフェンスに囲まれた敷地内に資材を搬入。鉄筋コンクリート造りの3階建ての建物は防音シートで覆われ、屋上で作業を進める重機の大きな音が響いた。

スタジオの跡地利用は未定で、地元町内会が昨年12月、不特定多数の人が訪れる公園や慰霊碑、石碑などを造らないよう求める要望書を京アニに提出。跡地利用を巡る話し合いに、町内会を加えることも求めた。

京アニの代理人弁護士は「ご遺族や地元その他関係者とも協議し、諸般の事情を総合的に考慮の上、判断したい」としている。

事件では、青葉真司容疑者(41)=殺人容疑などで逮捕状=が昨年7月18日午前10時半ごろ、スタジオ1階でガソリンをまき放火したとされ、36人が死亡し、33人が重軽傷を負った。(共同)