中国共産党機関紙人民日報によると、新型コロナウイルスによる肺炎の発症者が25日、中国本土で1346人、うち死者は41人に上った。

春節(旧正月)を迎えた中国だが、27日に国外への団体旅行を禁止する措置に踏み切った。日本では3例目の感染を確認。感染者は欧州や南半球でも初めて確認され、中国本土のほか計13カ国・地域に拡大した。

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中国国営メディアは25日、中国政府の指示で、中国から海外への団体旅行が27日から禁止されると報じた。感染拡大を防ぐための措置。国内旅行は24日に停止されている。武漢では鉄道、航空便の遮断が続き、26日からは市中心部の車の通行を禁止した。北京では伝統的な縁日「廟(びょう)会」が中止。上海市当局は25日、「2」が並び縁起が良いとされ混雑が予想される2月2日の婚姻登記を受け付けないと発表した。

中国メディアは25日、武漢の医師が同日死亡したと報じた。新型肺炎の疑いがある。人民解放軍は24日深夜、計450人の医療部隊を武漢に送り込んだ。

日本で新たに感染が確認されたのは、18日に来日した武漢の女性。女性は21日夜からせきと熱が出て、23日に都内の医療機関を受診。国立感染症研究所で検査の結果、陽性だった。発熱したが症状が軽いため入院せず、宿泊先ホテルに滞在していた。一緒に来日した家族ら3人に症状はみられず、経過を観察する。

フランスではパリとボルドーで3人、オーストラリアでは中国から訪れた男性4人、マレーシアでは3人の感染者を確認。米国でも感染者は2人となった。米政府は武漢市に残された米外交官や米市民を米国へ退避させるチャーター機を早ければ26日に運行させる。韓国もチャーター機での退避を中国と交渉している。

北海道大の研究チームは25日、武漢市内だけで感染者が5000人を超える可能性が高いとの推計をまとめた。中国のチームは中国・深■市で無症状の感染者が見つかったと英医学誌に発表。自覚症状のない感染者が多くの人に接触し、感染を広げる恐れがある。

オーストラリアは湖北省への渡航を禁止。台湾は25日から31日まで、中国-台湾間の団体旅行取りやめを観光業者に命じた。香港は武漢市との航空便などを無期限停止。来月9日の香港マラソンも中止する。韓国は湖北省への「旅行警報」を4段階の上から2番目「撤収勧告」に引き上げた。

※■は土ヘンに川