相模原市の知的障がい者施設「津久井やまゆり園」で16年に45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員植松聖被告(29)の裁判員裁判の第9回公判が27日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で行われた。同被告は、これまで「意思疎通できない人を刺した」と述べてきたが、この日の検察側の被告人質問で「(選ぶ)時間がなかった」と相手を選ばずに刺した人もいたと明らかにした。

非常勤職員として働き始めた12年12月から、13年4月に常勤となり16年2月の退職まで働いた園で驚いたことを聞かれると、他の職員の態度を挙げた。入所者への命令口調や、流動食を無理に口に流し込むのを見て「人として扱っていないと思った」とした。その上で被告も2、3年すると入所者を人間でないと思うようになったと主張。「動物と同じ。しつけるのに鼻先を小突いた」。殺傷行為を続けながら連れ回した女性職員に「(入所者にも)心があるんだよ」と諭された際は「犬と猫もそうだろ」と反論したという。

また弁護側の「大麻の使用によって思い浮かんだ1番良いアイデアは何か」という質問には「重度障害者を殺害した方が良いということ」と答えた。