相模原市の知的障がい者施設「津久井やまゆり園」で16年に45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員植松聖被告(29)の裁判員裁判の第9回公判が27日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で行われた。弁護側の被告人質問で「大麻の使用によって思い浮かんだ一番良いアイデアは」と聞かれると、同被告は「重度障害者を殺害した方が良いということ」と答えた。

また「裁判で一番言いたいこと」と問われると、被害者を匿名とした審理を引き合いに「重度障害者の問題を浮き彫りにしている。施設に預けるということは、家族の負担ということ」と主張。前回24日の被告人質問に続き、障害者への差別的な発言を繰り返した。

植松被告は12年12月から非常勤職員として働き始め、翌13年4月に常勤となったが、16年2月に衆院議長公邸に障害者の殺害計画を記した手紙を置き、同19日に相模原市により緊急措置入院が決定し退職。同7月26日に凶行に及んだ際は、意思疎通が出来ない入所者を狙ったが、退職から5カ月たっており「覚えているのは1人」だったとした。検察から意思疎通が出来ないとどうやって判断したのか聞かれると「部屋の様子やその人の雰囲気で判断した。部屋に何もないと、自分の考えを伝えられない人だと思った」と説明した。