米国から大麻を密輸したとして大麻取締法違反、関税法違反の罪に問われた元五輪代表プロスノーボーダー国母和宏被告(31)に東京地裁は28日、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。

国母被告は黒のスーツに白いワイシャツ、濃紺のネクタイ姿で証言台に立ち、神妙な面持ちで判決に聞き入った。村田千香子裁判官は判決理由で「約57グラムの大麻は成分を濃縮されたもので多量である。被告人は10年以上にわたり常用し、大麻との関わりの深さは顕著で再犯におよぶ恐れも否定できない」と指摘した。その上で「前科はなく、被告人の妻が支えていくとしており、酌むべき点がある」と説明し「スノーボードにおいて素晴らしい功績を残している。本件のようなことで耳目を集めることがないよう自らを律してほしい」と説諭した。

判決によると、国母被告は知人男性と共謀し、2018年12月に米国から大麻を濃縮してワックス状した製品57・75グラムを隠した国際スピード郵便を東京都内へ発送、成田空港に到着させて密輸し、昨年11月に逮捕、起訴された。逮捕、起訴された共犯の知人男性も昨年12月に同じく懲役3年(執行猶予4年)の有罪判決を受け、確定している。

国母被告は公判で「大麻は北米で14歳ごろから使用していた」と語った。反省と謝罪を述べる一方で大麻の入手先は「黙秘します」と即答し、「大麻に関わることがすべて違法だとは思っていない。日本で吸うことは違法なのでもうしません」などと述べた。

国母被告は06年トリノ冬季五輪、10年バンクーバー冬季五輪に出場した。バンクーバーでは日本選手団の公式服装でズボンをずり下げた「腰パン」が問題視され、謝罪会見では舌打ちをするなど批判された。