中国湖北省武漢市から政府のチャーター機第1便で1月29日に帰国し、千葉県勝浦市の「勝浦ホテル三日月」と埼玉県和光市の税務大学校に滞在していた197人が11日に実施されたウイルス再検査の結果、全員陰性と判明し、12日夜から順次帰宅を始めた。

勝浦ホテル三日月では滞在していた176人を代表して50代の男性と50代の夫婦が会見。家族や知人に風評被害が及ぶことを懸念して匿名で顔を出さないことを条件にした会見で「あと少しです。頑張って下さい」など書かれた応援メッセージを入れたクリアファイルを手に応対した男性は「勝浦の市民の皆様には感謝の言葉しかありません。励まし、応援の言葉で不安を抑えられた。ありがとうございました」と支援に感謝した。女性も「毎日メッセージをいただき、感動しました。宝物です。一生忘れられません」と語った。

横浜港に停泊するダイヤモンド・プリンセスでは感染に歯止めがかからず、新たに検疫官の感染が確認された。50代男性は「私たちよりもっと過酷な環境にいらっしゃる。罹患(りかん)された方にもっと励ましがあれば」と支援と理解を求め、女性も「温かい目で見守って下さい」と訴えた。

勝浦ホテル三日月からは午後7時すぎ、25人が帰宅のため、バスでホテルを出発した。内閣官房によると、12日中に三十数人が帰宅し、残る人たちも13日午前中に異動する見通し。国内に自宅を持たない人のため、東京都では都営住宅50戸を無料提供し、最大6カ月使用できるようにする。