厚生労働省は13日、新型コロナウイルスに感染した神奈川県在住の80代女性が死亡したと発表した。国内で死者が出たのは初めて。女性は死亡後、感染が確認された。

国内では軽症の患者が多いとされるが、高齢者や持病のある人など、重症化のリスクが高い人にとっては治療が難しい深刻な感染症だと改めて浮き彫りとなった。治療法の他、感染や重症化の予防法開発が急務だ。

厚労省によると、女性は1月22日に倦怠(けんたい)感を認め、28日に受診。2月1日に症状が悪化し別の病院に入院していた。6日ごろから呼吸状態が悪化し、13日に死亡した。死亡後、検査で陽性と確認された。

厚労省は感染拡大を防ぐため、女性と治療で接触した医療関係者らの健康状態を確認している。 昨年末に中国湖北省武漢市で感染が初報告されて以降、中国から世界に拡大しつつあり、感染者数は5万人を超えた。

日本政府は、新型肺炎を患者の強制的な入院などが可能になる「指定感染症」とし、武漢市を含む湖北省や浙江省からの外国人の入国を一部拒否するなど異例の対策をとる。だが感染者の増加に歯止めはかかっておらず、国内の感染者は、横浜港に停泊するクルーズ船を含め200人以上に上っている。

加藤勝信厚生労働相は記者会見で、感染者が死亡したことを受け「亡くなられた方のご冥福をお祈りし、ご遺族にお悔やみ申し上げる」と述べた。

政府関係者によると、亡くなった神奈川県の女性は、感染が確認された東京都のタクシー運転手の義理の母親だという。(共同)