世界保健機関(WHO)の当局者は13日の記者会見で、新型コロナウイルスの中国国外での感染拡大は、横浜港に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」だけに「劇的な増加」がみられると述べた。陰性が確認された80歳以上が14日から下船できるが「より多くの高齢者が下船できるよう、日本当局と協議している」とした。

また、船内に残る乗客が少しでも快適に過ごせるようにするための方法を、日本当局と調整していると述べた。

中国の湖北省で13日発表の感染者が急増したことについては、熟練した医療従事者が患者の胸の画像などを基に、臨床診断で感染と判断した例も計上する方式に変更したためと説明。これまでは検体を研究所で精密検査してから新型コロナウイルスかどうかを見極めていたが、より早期の治療や感染経路把握のため、湖北省だけでこの方式が導入されたとした。

死者数も増え続けているが、大半は60代以上の高齢者で、既往歴がある人が多いとの傾向は変わっていないという。

WHOは13日付の状況報告では、過去の集計との整合性を取るためとして、臨床診断で判定された感染者数は除外し、確定診断症例数のみを計上。このため中国本土での感染者は4万6472人と、中国政府の13日発表の5万9804人とは大きなずれが生じている。(共同)