近鉄グループホールディングス(HD)は25日、グループ会社の三重交通グループホールディングス(津市)社長の小倉敏秀氏(64)が社長に就任する人事を発表した。

吉田昌功社長(67)は子会社の近鉄不動産(大阪市)の会長に就く。小林哲也会長(76)は続投する。6月の株主総会後の取締役会で正式に決める。社長交代は2015年4月以来5年ぶり。

小倉氏は、近鉄本体で総務や経理部門などを経験しグループ会社の経営にも携わるなど、社内ではバランス感覚を評価する声が多い。1978年に近畿日本鉄道(現近鉄グループHD)に入社。2004年にプロ野球の球団経営から撤退を決めた際には選手会などとの交渉を担当した。小倉氏は「信念を曲げずにやり遂げることができた。自分の原点だ」と振り返る。

15年に持ち株会社体制に移行した際には、総務担当の執行役員として制度設計などに尽力した。小林氏は「冷静沈着で決断力があり、グループ全体を俯瞰(ふかん)したかじ取りができる」と太鼓判を押す。(共同)