広島地裁は26日、昨夏の参院選で、自民党の河井案里参院議員(46=広島選挙区)の車上運動員に違法報酬を支払ったとして、公選法違反(買収)の罪で起訴された案里氏の公設秘書立道浩被告(54)の保釈を認める決定をした。広島地検は26日、決定を不服として準抗告した。

保釈保証金は400万円。弁護人が25日に保釈請求していた。

同じく起訴されていた案里氏の夫、克行前法相(57=自民、衆院広島3区)の政策秘書高谷真介被告(43)については、地裁は保釈を認めなかった。

起訴状によると、両被告は昨年7月19~23日ごろ、14回にわたり案里氏の選挙事務所などで、選挙カーでアナウンスする車上運動員14人に計204万円を手渡すなどし、日当1万5000円の法定上限を超える報酬を支払ったとしている。

地検は起訴した24日、立道被告について、連座制が適用される組織的選挙運動管理者に当たると判断し、迅速に審理を進める「百日裁判」を地裁に申し立てた。禁錮以上の刑が確定し、広島高検が提起する行政訴訟で適用対象と認定されれば、案里氏は失職する。(共同)