異例の定年延長が批判されていた東京高検の黒川弘務検事長(63)が21日、緊急事態宣言下の今月、都内で新聞記者らと賭けマージャンをしていたことを認め、安倍晋三首相に辞表を提出した。

野党は、黒川弘務氏の辞表提出を受けて「脱法的な閣議決定で検事長の地位にとどめた内閣全体の責任だ」(立憲民主党の枝野幸男代表)とし、首相らの責任を徹底追及する姿勢だ。辞職で幕引きは許さないとして、内閣総辞職や森雅子法相の辞任、閣議決定の撤回も求めていく。一方、共産党の志位和夫委員長は会見で、黒川氏の定年延長に関し首相が21日、「法務省側が提案した」と説明したことに「考えられない。経過を明らかにする責任は首相にある」と、強調した。

与党でも「政権にはちょっとどころではない大ダメージ」(閣僚経験者)と警戒感が強まる。前例なき黒川氏の定年延長について自民党中堅は「政権の見識が疑われる。無理やりの定年延長には裏があった、という疑いが強くなる」。一方、検察庁法改正案の今国会成立見送りを決めた直後の「文春砲」に、自民党筋は「週刊誌が賭けマージャンの件を取材していると分かり、採決を見送ったのが真相ではないか」と述べた。