ブラジルの新型コロナウイルス感染者数が22日、33万人を超え、米国に次いで世界で2番目となった。しかし感染対策による商業活動などの規制について「経済を損なう」として反対する右翼ボルソナロ大統領は、感染拡大に無頓着。大臣が相次いで更迭された保健省も、感染者増から国民の目をそらす姿勢が顕著だ。

「私にとって命より大事なのが自由だ」。ボルソナロ氏は21日、各自治体が独自に実施する商業施設閉鎖や外出自粛要請などの規制を改めて批判し、持論を展開した。

保健省は毎日夕方に感染者数、死者数を発表してきたが、最近は夜にずれ込むことが普通になった。感染者が世界で2番目になった22日、ホームページに掲載されたニュースリリースの見出しは「ブラジルで13万5430人が回復」だった。

自治体の措置を支持し、効果が疑問視されている抗マラリア薬の解禁を渋った医師出身の保健相をボルソナロ氏は2人続けて辞任に追い込んだ。元軍人の同氏は保健分野の経験がない軍出身者を暫定保健相に据え、省幹部にも多数の軍人を登用。今月20日に抗マラリア薬の解禁を実現した。(共同)