米中西部ミネソタ州ミネアポリス近郊で起きた白人警官による黒人男性暴行死事件を受け、12日連続となる抗議デモが6日、全米各地で行われた。米メディアによると、首都ワシントンでは事件発生以来で最大規模のデモに発展し、大勢がホワイトハウス周辺などを行進、人種差別への憤りと解消を訴えた。

米紙ワシントン・ポスト電子版によると、首都でのデモ参加者は1万人以上。デモは東部ニューヨーク、フィラデルフィア、中西部シカゴ、西部ロサンゼルスなどで行われた。各地で平和的に実施されたもようだが、当局は混乱に備えて34州と首都ワシントンで計約4万3000人の州兵を動員し厳戒態勢を敷いた。

デモ参加者の多くは新型コロナウイルス感染への警戒からマスクを着用したが、ホワイトハウス近くなどでは互いの距離を保つことが難しいほどの人混みとなった。

事件の被害者ジョージ・フロイドさん(46)の生まれ故郷、南部ノースカロライナ州レイフォードでは6日、フロイドさんの追悼集会が営まれ、会場脇には弔問者の長い列ができた。

抗議デモは英国やフランス、オーストラリア、韓国など世界各地に波及。人種差別や警察による暴力を非難する大きなうねりとなっている。

事件は5月25日に発生。フロイドさんが白人警官に拘束された際、膝で首を地面に8分46秒にわたり押し付けられて死亡した。関与した警官4人が免職となり、殺人容疑などで訴追された。(共同)