世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は29日の記者会見で、新型コロナウイルスの起源を突き止めるための調査団を来週、中国に派遣すると明らかにした。「どのように(人への感染が)始まったのか知ることができれば、今後どう備えればいいか知ることができる」と述べ、起源の解明は感染拡大防止にも役立つと期待した。

ウイルスはコウモリから、タケネズミやアナグマ、ヘビ、センザンコウなどの食用動物を媒介して感染した可能性が指摘されている。一方、中国やWHOの対応を批判するトランプ米大統領は、ウイルスが中国湖北省武漢市の研究所から流出したとの説に自信があると主張してきた。

新型コロナの感染者が1000、死者が50万人を超えたことを受け、テドロス氏は「パンデミック(世界的大流行)は加速している。終息に近づいているとは全く言えない状況だ」と懸念。感染者が多くなった状況でも、感染経路の追跡という地道な作業の継続が重要だと改めて指摘した。

また重症化しやすい高齢者に特に配慮するよう各国に要請。世界屈指の超高齢化社会でありながら死亡率を低く抑えられている例として日本を挙げ、対応を称賛した。(共同)