米西部シアトルで29日未明、銃撃事件があり、16歳の少年が死亡した。14歳の少年も負傷し、重篤な状態。現場は中西部ミネソタ州で起きた黒人男性暴行死事件への抗議活動に絡み、デモ参加者が「自治区」と称して占拠した市街地の一角で、警察が容疑者の行方を追っている。米メディアが伝えた。

「自治区」内や周辺ではたびたび銃撃事件が起きており、20日には19歳の男性が死亡した。シアトルの警察幹部は29日、「もうたくさんだ」と述べ、同地域内で警察権を回復する必要性を強調した。

黒人男性暴行死事件を巡る抗議で、シアトルではデモ参加者と警官隊が衝突。混乱を避けるため警察が庁舎を一時的に閉鎖すると、デモ参加者は一帯を占拠して一方的に「自治区」と呼び始めた。現在は別の呼称が使われている。

ダーカン市長は22日、庁舎を離れていた警察を復帰させ、占拠状態を解消する意向を表明。26日にはバリケードなどの撤去を図ったが、デモ参加者らの抵抗に遭い、正常化には至っていない。(共同)