新潟日報社は7日、北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=との再会を願い続けたまま6月に87歳で死去した父の滋さんを悼み、報道写真集「祈り-忘れるな拉致-」を緊急出版した。拉致被害者と家族の再会実現に願いを込め、七夕の日に合わせて出版。妻早紀江さん(84)と国内外を奔走してきた救出活動の全記録としている。

めぐみさんは1977年、新潟市内の中学校から下校中に失踪。20年後の97年、警察庁は北朝鮮による拉致事件と判断した。滋さんは同年結成された拉致被害者家族会の初代代表に就任、奪還運動の先頭に立ち続けた。

写真集はめぐみさん失踪直後の現場周辺や新潟県警幹部による記者説明の様子など初公開の秘蔵写真や、滋さんの長年にわたる「語録」も掲載した。

A4判84ページで1100円。書店や通販大手アマゾンで購入できる。売り上げの一部は家族会に寄付する。問い合わせは新潟日報事業社、025(383)8020。

2004年度の日本新聞協会賞を受賞した元「拉致・北朝鮮」取材班代表の高橋正秀新潟日報社専務は「滋さんの遺志を継ぎ、拉致問題を風化させないことで、救出に向けて政治を動かす一助にしたい」としている。(共同)