韓国の革新与党「共に民主党」に所属し、2022年の次期大統領選の有力候補とも見られていた首都ソウル市の朴元淳(パクウォンスン)市長(64)が、ソウル市内で遺体で見つかった。

聯合ニュースが10日未明(日本時間同)報じた。韓国メディアによると、9日午前にソウル市内の市長公邸を出た後、連絡が取れなくなり、夕方に娘が「遺言のようなことを言い残し、家を出た」と警察に届け出ていた。

警察が死亡の経緯を調べている。一方、韓国メディアは、朴氏の元秘書が朴氏からセクハラを受けたと最近警察に訴え出たと報じた。

朴氏は11年、市長に初当選し、18年に3選を果たした。最近は新型コロナウイルス対策が評価され、5月の世論調査では60・5%の支持率を得るなど市政は比較的安定していた。与党陣営には動揺が走っている。

朴氏は9日の予定を取り消し、ソウル市庁に出勤しなかった。警察は、リュックを背負った朴氏が公邸を出たことを確認しているという。

朴氏は1980年に司法試験に合格。韓国を代表する市民団体「参与連帯」の創設に関わり、汚職政治家を対象とした落選運動などを続け、行動派弁護士と呼ばれた。

旧日本軍の従軍慰安婦問題では一貫して日本政府の対応を批判。2000年には旧日本軍の性暴力を裁こうと日本とアジアの非政府組織(NGO)が東京で開いた「女性国際戦犯法廷」に、韓国側の検事役として参加した。(共同)