ANAホールディングスは10日、2021年度入社に向けたグループの採用活動を中止すると発表した。5月に一時中断を表明していた。新型コロナウイルスの感染拡大が長期化する懸念や経営環境の悪化から、採用活動の再開を断念した。

21年度は、地上職や客室乗務員を含めANAグループ37社で約3200人を募集していた。このうち、既に内定を出した約600人の採用は取り消さない。パイロットや障害者を対象とした採用活動は継続する。

ANAでは、国内線の運航便数が5月に当初計画比で約15%まで減少。7月は約50%に回復しているが、国際線は4月から約10%と大幅な減便を続けており、収益の悪化に歯止めがかかっていない。

ANAは、グループへの入社希望者に対し「大変に心苦しく、謹んでおわび申し上げます」とのコメントを出した。

日本航空やスカイマークは新型コロナによる旅客需要の急減から、21年度入社の採用活動を一時中断している。(共同)