九州に甚大な被害をもたらした豪雨で、熊本県は12日、新たに八代市で1人の死亡を確認した。13日も津奈木町と球磨村で各1人の死亡を確認し、県内の死者は64人となった。また、判明した死因の内訳も公表。約8割の51人が溺死や溺死疑いだった。半数以上が、屋内で発見されており、河川の急激な増水で逃げ遅れた人が多かったとみられる。

九州豪雨の死者は、熊本県のほか、福岡県2人、長崎、大分両県がそれぞれ1人で計68人。行方不明は熊本県6人、大分県5人、鹿児島県1人となっている。

熊本県によると、死者64人のうち、死因が判明したのは63人。同県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」で死亡した全14人を含む42人が溺死で、9人が溺死疑い。このほか窒息死疑い6人、圧死2人など。38人が屋内で見つかった。

4日の球磨川氾濫で甚大な被害を受けた熊本県人吉市では13日、臨時休校していた小中学校9校が再開した。児童や生徒約2500人はいずれも無事が確認されたが、市外や県外で避難生活を送る人もおり、市は登校できない場合も欠席扱いにしない方針。県教育委員会によると、被害が深刻な球磨村の小中3校は31日まで、芦北町と八代市の計5校は当面の間、休校が続く見込み。

一方、被災地では清掃活動が本格化し、行方不明者が出た現場では警察や消防、自衛隊が捜索を続けた。人吉市上青井町では12日、廃棄された畳や木材、冷蔵庫、テレビなどを運び出した。住民からは「畳にうじ虫が湧いている」といった声が出ており、自衛隊員は積み上がった畳に薬剤を散布した。

国土交通省によると、12県の102河川の氾濫を確認、土砂災害は27府県の計302カ所で発生したとしている。

気象庁によると、九州を含む西日本では13日、局地的に雷を伴う非常に激しい雨が降るとみられる。これまでの大雨で土砂災害の危険度が高まっており、引き続き厳重な警戒が必要。(共同)