「本人の意識がはっきりしていて意思を明確に示せるなら、安楽死を認めるべきだ」。殺害を依頼したとされる林優里さん=当時(51)=は、自身のブログに、考えや心境を書き込んでいた。「なぜこんなにしんどい思いをしてまで生きていないといけないのか、私には分からない」と、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患いながら生きる苦しさをつづっていた。

親交があった30代の女性によれば、林さんは発症前、東京で建築関係の仕事をしていた。海外旅行が好きで、訪れた国のことを楽しそうに話していたという。「活発でしっかりした、優しい人だった。希望をもって頑張って生きており、それが断ち切られたことが、とても悔しい」と語った。

2018年5月から書き込みが残るブログによると、林さんは11年にALSを発症。身動きや会話はできないが、視線を動かしてパソコンに文字を入力できる装置を使っていた。1人暮らしで、ヘルパーによる支援を24時間受けていたという。

ブログには、安楽死を肯定するような内容が多く見られた。「安楽死を受けるために海外に行くのに付添人は自殺ほう助罪に問われるのでしょうか?」「安楽死が認められれば救える命がある、いや、もっと言えば救える魂がある」

ALSの新しい治療法や薬に関するニュースに触れ、希望を抱くような投稿もあったが、自由に体が動かせない自分を「惨めだ」と表現。「どんな楽しいことを計画しても、こんな身体で生きるこの世に未練はない」と記していた。(共同)