トランプ米大統領は30日、11月の大統領選について、大規模な郵送投票により「史上最も不正確で詐欺的な選挙になる」とツイッターで批判し「適切、確実、安全に投票できるようになるまで延期か?」と書き込んだ。

一方、投票日変更の権限を握る米議会では与野党から反対の声が上がり、支持は広がっていない。世論調査で野党民主党のバイデン前副大統領にリードを許す中、トランプ氏は正当な選挙が実施されない恐れがあると繰り返している。

トランプ氏は30日の記者会見で、ツイッターで言及した「延期」の真意を問われ「遅らせたいのではない。(郵送投票の)不正が嫌なのだ」と釈明した。郵送投票で投票率が上がると自身に不利になるとの懸念があるようで、不正の恐れや結果判明の遅れを強硬に主張している。

米大統領選の実施日は議会が決めると憲法で規定され、1845年に連邦法で「11月の第1月曜日の翌日の火曜日」と定められて以降、変更されていない。

大統領に大統領選期日の変更権限はなく、投票方法は原則的に各州が決める。新型コロナウイルス感染症流行を受け、各州で郵送投票の動きが広がっている。

与党共和党では、上院トップのマコネル院内総務が米テレビに対し「恐慌や南北戦争の時でさえ日程通り実施された。今回も11月3日に行う」と明言した。同党のチェイニー下院議員も「投票日は変更しない。党内は圧倒的に反対だ」とツイッターに投稿した。

民主党で副大統領候補に名前が挙がるハリス上院議員は、ツイッターで「トランプは大統領選で負けると分かっているから、恐怖を感じている」と批判した。

30日発表の4~6月期の経済成長率が新型コロナの影響で大幅なマイナスとなったため、トランプ氏は国民の目をそらそうと延期に言及したとの見方も出ている。(共同)