世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は7月31日、新型コロナウイルスの世界的大流行は「100年に一度の公衆衛生上の危機だ。影響は今後数十年に及ぶ」と警告した。「最悪の事態を脱したと思った国が、新たな感染拡大に対抗している」として、経済活動の再開などで感染再燃が相次いでいる事態に懸念を示した。

WHOが31日に開いた緊急委員会で述べた。WHOの31日付状況報告では、前日から増加した感染者は29万2527人で過去最多を更新した。

テドロス氏は「抗体検査の初期段階の結果は、世界人口の大半が依然としてウイルスに感染しやすいことを示している」として、集団免疫獲得には程遠い現状を報告。ワクチン開発が進められているが、ウイルスと共生する方法を見つける必要性を強調し、手指消毒励行や対人距離の確保など、基本動作を継続するよう求めた。

WHOは感染者7818人の99%、死者170人の全てが中国本土からだった1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。緊急委は宣言後、少なくとも3カ月ごとに現状分析と今後の対応を検討することになっており、今回は宣言後2回目の開催となった。(共同)