トランプ米大統領が2~3月に新型コロナウイルスについて「致死的だ」と危険性を認識しながらも「事を大きくしたくない」と述べ、事態を矮小(わいしょう)化させたいとの本音を漏らしていたことが9日、分かった。15日出版の著名記者ボブ・ウッドワード氏の著書に盛り込まれている単独インタビューの内容として米紙ワシントン・ポストが報じ、音声記録も公開した。

トランプ氏は当時記者会見で新型コロナについて「インフルエンザのようなもの」「いつか過ぎ去る」と繰り返していた。国民に自身の認識と異なる説明をしていたとして批判が高まっている。

ウッドワード氏の新著は「レイジ(怒り)」で、昨年12月~今年7月に18回にわたってトランプ氏に実施したインタビューに基づいている。

トランプ氏は2月7日の電話インタビューで、新型コロナに関し「空気を吸うだけで感染する」と指摘。「ひどいインフルエンザよりも致死的だ」と語った。3月19日にはウッドワード氏に対し、新型コロナの深刻さについて「正直に言えば、事を大きくしたくない。パニックを起こしたくないからだ」と述べた。

インタビュー内容が報じられたのを受けてトランプ氏は9日、記者会見で「この国や世界を混乱に陥れることはしない。自信と国としての強さを示す必要がある」と発言を正当化した。(共同)