立憲民主、国民民主両党などが結成する合流新党の代表選が10日午後、東京都内のホテルで行われ、立民の枝野幸男代表(56)が初代代表に選出された。国民の泉健太政調会長(46)との一騎打ちを制した。国会議員による投票の結果、枝野氏107票、泉氏42票だった。新党名についても94票と多数を占めた「立憲民主党」に決定した。15日に結党大会が開催される。

16日には臨時国会で安倍晋三首相の後任首相が選ばれ、与野党とも新たな態勢がスタートする。後任首相となる自民党新総裁には、菅義偉官房長官が選出される公算が大きくなっている。

新党代表選の演説で枝野氏は「自民党は新自由主義を掲げ、暮らしに向き合わない政治を進めている。もう一つの受け皿としてルールを守り、個人を尊重する立憲主義を掲げ戦っていく」と表明。泉氏は、菅義偉官房長官が自民党総裁選で「自助・共助・公助」を掲げているのを踏まえ「政治が自助を叫ぶのは責任の放棄だ。公助を充実させるのがわれわれの政党だ」と強調した。

代表選で枝野氏は、新型コロナウイルス禍で社会のひずみが露呈したとして、新自由主義からの転換と「支え合う社会」の構築を訴えた。党名は「立憲民主党」の継承を呼び掛けた。赤松広隆衆院副議長や国民の小沢一郎衆院議員、無所属の野田佳彦前首相ら実力者に広く支持され、終始優位に選挙戦を進めた。

泉氏は、新党で少数派となる国民出身者の発言力確保を目指す議員らに推された。国民が重視した政策提案型の姿勢を主張し、枝野氏の党運営に不満を抱く立民などの中堅・若手議員を狙い「風通しの良さ」を訴えた。党名は「民主党」を提唱した。

国民の玉木雄一郎代表ら14人は参加せず、15日に新「国民民主党」の結成を予定している。(共同)