自民党新総裁となった菅義偉氏の出身地・秋田県湯沢市が「菅新首相」誕生を前に祝賀ムードに沸いている。菅氏生家の見物目的など来訪者は増え、熱気高まる町に、驚きを隠さない関係者は「湯沢にこれほど注目が集まることはなかなかない」と期待を寄せる。

菅氏の生家がある旧雄勝町の秋ノ宮地区。幼なじみのラーメン店経営藤原寛文さん(74)の元には、8月末以降、米国や韓国を含め「覚えきれないほど」の報道陣が押し寄せ、かつてのエピソードを尋ねた。生家を一目見ようと訪れる人も多く「東京や沖縄から来た人もおり、店の売り上げも増えた」と驚く。

湯沢市駅通り商店街は16日の首相指名後に、就任を祝う約6メートルの横断幕を掲げる。菅氏が第99代首相に当たることから、商品を99円や990円で売り出す「99セール」を始める予定だ。

同市の食品会社「栗駒フーズ」は、イチゴヨーグルト(194円)のパッケージに菅氏の似顔絵を入れた。農業を営んでいた菅氏の父和三郎さん(2010年死去)が開発した「秋ノ宮いちご」を長年使用していた縁で商品化した。プリント加工を手掛ける「MARBLE(マーブル)」では、菅氏をデザインしたTシャツ(3900円)とエコバッグ(1200~2200円)を作った。代表の藤田一平さん(36)は「地元出身の首相誕生をグッズで盛り上げたい」。