一定区間を歩いては自宅に戻るのを繰り返し、日本一周を目指してきた大阪府藤井寺市の谷睦夫さん(84)が28日、荒天の中ゴールである北海道東部の知床峠に到着し、目標を達成した。谷さんによると、1991年から少なくとも1万5000キロを踏破。「長年の夢を果たせてほっとした。雨にも負けず風にも負けずよくやった」とほほ笑んだ。

25日に谷さんは大阪から飛行機で北海道に入った。28日早朝、斜里町ウトロ地区を出発し、約10キロの行程を4時間弱かけ歩いた。

10代後半に腎臓病を患い、青春時代を満足に過ごせなかった。何かを成し遂げつつ体を丈夫にしようと全国を巡る旅を始めた。

91年から2000年に本州の太平洋沿岸を縦断。11年8月からは日本海側、九州や沖縄本島、四国も巡り、知床峠にたどり着いたこの日、日本一周を果たした。過去には2度、それぞれ約10年かけて自転車での日本一周も達成している。

谷さんは8月末、働いていた保険代理店を退職。今後は東海道(京都-東京)を歩くことや、藤井寺市内の老人ホームで自作の絵画を披露し、多くの人と交流することなどを目標とし「125歳まで生きたい」と話している。

28日は谷さんの元同僚の佐野恒嘉さん(49)も応援に駆け付けた。「職場のみんなが谷さんからパワーをもらっていた。これからも驚かせてほしい」と興奮した様子で話した。(共同)