北海道根室市の花咲港で10日、網いっぱいのサンマが次々と水揚げされた。同日の水揚げ予定は約540トンで、過去最低だった昨年よりも厳しい状況の中、今年一番の大漁。待ち望んでいた港は活気づき、漁師の表情には安堵(あんど)の色も浮かんだ。東北では今年初の水揚げを迎えた港もあった。

花咲港では早朝から、漁師たちが大量のサンマを船の魚槽からすくい、横付けされたタンクに次々と流し込んだ。第68善竜丸の山崎三男機関長(67)は「魚が少ない中でやっと上向いてきた」と笑顔だった。

この日は岩手県宮古市、宮城県気仙沼市、女川町の各港で初水揚げを迎えた。気仙沼漁協の斎藤光昭企画販売部長(51)は「ようやく注文に応えることができる。サンマは需要が高いので、これからも継続して取れれば」と期待した。

漁業情報サービスセンターによると、9月末までの2カ月間の漁獲量は約1187トンで昨年同期の約3割に落ち込んだ。サンマの群れは10月中旬に北海道東部沖合に来遊し、10月下旬以降に三陸沖合に南下すると予測しているが、量はいずれも「昨年よりも少ない」としている。(共同)